セ・シ・ボン

1983年に発表されたカーレン・カーターの5作目のアルバムが待望のリイシュー! 当時の夫だったニック・ロウの『ショウマンの悲劇』の二か月後に発表 (『ショウマンの悲劇』が3月、本作が5月)され、ニック・ロウの参加こそないものの当時のニックのバンド、ノイズ・トゥ・ゴーからジェイムス・エラー (b、元クライヴ・ランガー&ザ・ボクシズ)、ロックパイルのテリー・ウィリアムズ (ds)、『ショウマンの悲劇』にコーラスで参加していたピ-ト・マーシュ (g)がバックをつとめ、プロデューサー (ロジャー・ベチリアン)に録音スタジオも同じという『ショウマンの悲劇』の姉妹作。ニックの『ショウマンの悲劇』にも収録されていて聴き比べも楽しい「クール・リアクション」、同じく『カウボーイ・アウトフィット』 (84年)収録の「ラヴ・ライク・ア・グローヴ」、ニックとカーレンとポール・キャラックの共作でポール・キャラックの『サバーバン・ヴードゥー』 (82年)にも収録されていた「ドント・ギヴ・マイ・ハート・ア・ブレイク」、トニー・ヴィスコンティがホーン・アレンジをつとめたファンキーな「ワン・ウェイ・チケット」、ラスト・ナンバーで甘く切ないラヴ・バラードながら今聴くと後の彼女とニックを暗示していたかのような「ペイシェント・ラヴ」など全12曲収録。解説: 赤岩和美。