アン・サング・ストーリーズ

Xと並ぶロサンゼルスのパンク・バンド、ブラスターズのリード・ヴォーカリストだったフィル・アルヴィンが1986年に発表した傑作ソロ・アルバム。バックにサン・ラ・アーケストラ、ダーティ・ダズン・ブラス・バンドを起用し、彼のルーツとも言える1920年代から50年代にかけてのブルース、R&B、ビッグ・バンド・ジャズ、ゴスペルの名曲をカヴァーしたゴキゲンなアルバム! ビング・クロスビーの「サムワン・ストール・ガブリエルズ・ホーン」「ブラザー、キャン・ユー・スペア・ア・ダイム」、キャブ・キャロウェイの「ミニー・ザ・ムーチャ/キッキング・ザ・ゴング・アラウンド/ゴースト・オブ・スモーキー・ジョー」「ザ・オールド・マン・オブ・マウンテン」、オーティス・ブラックウェル作でザ・フーやジョニー・サンダースのヴァージョンでも有名な「ダディ・ローリン・ストーン」、30年代にチャーリー・ジョーダンと活動していたブルース・マン、ハイ・ヘンリー・ブラウンの「タイタニック・ブルース」「ギャングスター・ブルース」、ミュールスキナーのリチャード・グリーンのヴァイオリンをフィーチャーしたヒルビリーのトラディショナル「コリンズ・ケイヴ」など全10曲を収録。解説: 安田謙一。