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商品説明
斉天大聖・孫悟空を崇め、口先だけだが憎めない猪八戒を好んだ中国人、唐高僧・三蔵法師を崇め、自国のカッパと結合させて影のうすい沙和尚(沙悟浄)に光をあてた日本人。中国古典文学をみつめ『西遊記』完成の道のりをたどり、中国文化の一要素として原本を輸入して訳本まで誕生させた、日本・朝鮮・ベトナム・チベット・モンゴル・満洲などの、『西遊記』の受容のあり方から東アジアの民族の個性をさぐる。
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収録内容
1 | 1 中国古典小説の世界 |
2 | 2 中華の孫悟空ものがたり-『西遊記』のできるまで |
3 | 3 アオザイ姿の孫悟空-ベトナム(越南国)における『西遊記』の受容 |
4 | 4 蒼き狼が招いた孫悟空-チベット・モンゴル・満洲における『西遊記』の受容 |
5 | 5 ハンガンを渡った孫悟空-朝鮮半島における『西遊記』の受容 |
6 | 6 江戸っ子短気な孫悟空-日本国における『西遊記』の受容 |
7 | 7 文明開化をたどる孫悟空-江戸人形劇から明治の新劇へ |
8 | 終章 アジアのユーロは西遊記-東アジアの人々の好み |