著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
カナレットの剥離/移植のヴェネツィア都市表象、ピラネージの蝟集/重層/撹乱する古代ローマの復元、ルドゥー/サドの性愛建築における対立物の一致、ユベール・ロベールのフランス革命期の廃墟表象、ゴーティエ/ユイスマンスの文学的病理学者の眼差し、これら対象の表皮を切り開き、剥がし、あるいは切断する、眼の指で撫でるような欲望を内に秘めた、都市へと向けられた解剖学的な眼差しの諸相を呈示する。
関連記事
収録内容
1 | 序章 建築の解剖学-その皮膚と骨格 |
2 | 第1章 都市の「語り」と「騙り」-カナレットのヴェネツィア表象にみる都市改変の原理 |
3 | 第2章 「起源」の病と形態の闘争-ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージによる古代ローマ表象 |
4 | 第3章 適合性と怪物性-クロード・ニコラ・ルドゥーの両極的性質 |
5 | 第4章 建築の斬首-フランス革命期の廃墟表象における瞬間性と暴力性 |
6 | 第5章 石の皮膚、絵画の血膿-一九世紀文学における「病める皮膚」のモティーフ |
7 | エピローグ 眼差しのディセクション |
8 | 解題 廃墟の皮膚論-あるいは、紋章の解剖/解剖の紋章(田中純) |