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商品説明
クラシック音楽において「第九」といえば、ブルックナーでもマーラーでもなく"ベートーヴェンの"交響曲第九番のこと。日本の年末の風物詩であるこの曲は、欧米では神聖視され、ヒトラーの誕生祝賀、ベルリンの壁崩壊記念など、歴史的意義の深い日に演奏されてきた。また昨今は、メータ指揮のN響で東日本大震災の犠牲者追悼の演奏がなされた。ある時は祝祭、ある時は鎮魂-そんな曲は他にない。演奏時間は約70分と長く、混声合唱付きで、初演当時は人気のなかったこの異質で巨大な作品が「人類の遺産」となった謎を追う。
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収録内容
1 | 第1章 「第九」の誕生-ベートーヴェンと美人歌手 |
2 | 第2章 継承-若きロマン派たちと「第九」 |
3 | 第3章 「第九」指揮者の系譜-ワーグナーからビューロー、マーラーへ |
4 | 第4章 拡散と変質-大陸と階級を超えていく「第九」 |
5 | 第5章 翻弄-ヒトラーと「第九」 |
6 | 第6章 昇華-過去との決着 |