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商品説明
文学作品に限らず広く歴史資料・諸記録をも見渡したうえで『源氏物語』に向かうと、作品世界の各「表現」の必然性が明らかになる。作品成立当時の社会の共通理解を読み解き、本文表現を個別に考証する。『源氏』をできる限り書かれた当時のままに読むにはどうしたらよいのか。読解の第一歩。
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収録内容
1 | 第1編 背景としての史実考察(もう一人の一世源氏-醍醐皇子允明の場合 |
2 | 「乳母子惟光」誕生の時代背景) |
3 | 第2編 蔵人所の人々(蔵人所の"兄弟同職"にみる一設定 |
4 | 「蔵人五位時方」をめぐって |
5 | 「蔵人より冠たまはる」-叙爵時年齢の考察) |
6 | 第3編 表現のちから(「天神・道真」一つの表敬表記 |
7 | 「后と女御」排列表現考 |
8 | 六条院の女楽・奏者の排列表現考) |
9 | 第4編 歌のこころ(引歌表現-"子"をめぐる一様相 |
10 | 『和泉式部日記』との交渉その一-「我は我」表現に関して |
11 | 『和泉式部日記』との交渉その二-共通する二、三の語句表現に関して) |
12 | 第5編 時代とことばと(俊成の父 定家の父-敬慕のかたち |
13 | 「由祓」覚書-変遷のすがた |
14 | 六条院の筍料理-地火炉次のこと) |