本の冒頭にこれはフィクションだと書いてあるが、どう見てもノンフィクションだ。どっちにしてもすごい作品だと思う。190ページの短いページ数の中に、原発事故の分析、政治批判、人生論と内容はぎっしりだ。特に原発事故の分析では、ここまでわかりやすくはっきりと書いてくれた文献はほかにないのではないだろうか。作品を読み終わって疲労を感じるほど内容の濃い小説でした。
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商品説明
全世界を震撼させた福島原発事故の恐怖。『石神井橋』『咆哮』の出雲優生が「原発事故の真実」と「家族への思い」をテーマに挑んだ待望の第三弾。未曾有の危機に一金融マンは何を思いどう行動したのか。