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商品説明
鬼は天皇の影法師であり、天皇権力は鬼のイメージと重なっている。天皇の命で鬼を打つ酒呑童子譚やその他の鬼退治物語は、鬼が鬼を討つ話である。鬼は夜あらわれ、空が白むと姿を隠す。天皇も夜明け前に神事を行い、昼間はめったに姿を見せない。「神」に近い存在としての両者の共通点に着目し、日本の精神風土の核心に迫る。影の世界が語る日本精神史。
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収録内容
1 | 第1章 斉明天皇を殺した鬼 |
2 | 第2章 鬼が「もの」と呼ばれたのはなぜか |
3 | 第3章 まつろわぬ鬼神とヤマトタケルと天皇-『古事記』にない「鬼」表記が『日本書紀』にあるのはなぜか |
4 | 第4章 人を食う「目一つの鬼」と生贄 |
5 | 第5章 女を食う鬼と人身御供 |
6 | 第6章 人を食う鬼と天皇 |
7 | 第7章 天皇の后を犯す鬼 |
8 | 第8章 「おに」の語源と陰陽師と修験者 |
9 | 第9章 鬼と童子と天皇-八瀬童子をめぐって |
10 | 第10章 鬼・まれびと・荒魂 |
11 | 第11章 鬼・境界・蓑笠・影 |