Part 1 の新鮮な驚きが Part 2 で急上昇。十もの殺人事件がこんがらがる事なく、次々と塵箱に捨てられる様に解決する快感。と思ったらノスタルジア号の遭難事件から天竜寺の想い出話と流れがうまい。子供の郷左六がいい。おしゃまな静香もかわいい。法務大臣は故稲葉さんがモデルでは?都知事も石原さんがモデルとしか思えませんが、笑えるネタばかりよく続くものです。最後に朝西の死体が消えるのは意地悪な書き方では?これって三冊読めって事でしょう。続きを読まずにはいられません。これくらいの傑作なら納得します。Part 3 が詰まらなかったら怒ります。
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商品説明
ノスタルジア号遭難事件から20年。行方不明の幼い兄妹・右近と静香を救うべく特別捜査官・郷左六の闘いが始まる。猛毒樹の恐怖。奇怪な十連続殺人事件。死刑執行直前の危機。忽然と消えた死体と囚人。十億ドル強奪事件。巨石の伝説。総統暗殺計画。俳句と名画に秘められた暗号。血塗られた「血文字の遺言」を阻むのは英雄か狂人か。謎の糸が解れると、夢寐の欠片が理路整然と整合していった。