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商品説明
日米と中ソの二つの同盟の対峙から、米ソ・デタントと中国の孤立化、そして突然の米中接近へ、日本をめぐる国際政治情勢が大きな変化をとげた一九六〇年代。日本の政権担当者はどのような秩序観を背景に対中外交を構想し、事態に対処しようとしたのか。多くの史料にもとづいて実証的に検証する。
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収録内容
1 | 序章 課題と視角(一九六〇年代における冷戦構造の変容と日本外交 |
2 | 二つの秩序観と外交指導者の類型) |
3 | 第1章 中国の孤立化への抵抗と挫折ー池田政権の対中外交 一九六〇‐一九六四(中国問題への意欲 |
4 | 中ソをめぐる日米の「逆走」 |
5 | 米中対立の昂進と池田外交の破綻) |
6 | 第2章 米ソ協調への適応と葛藤ー佐藤政権前期の対中外交 一九六四‐一九六八(対中外交における佐藤栄作の個性 |
7 | 米中対決と「日米ソ」連合の形成 |
8 | 中国の孤立化をめぐる葛藤) |
9 | 第3章 米中接近と日本外交の選択ー佐藤・田中政権と日中国交正常化 一九六九‐一九七二(「米中ソ三極」の浮上と佐藤政権の疎外 |
10 | 米中近接と佐藤外交 |
11 | 日中国交正常化と「反ソ」の共鳴) |
12 | 終章 「冷戦」と「アジア的秩序」 |