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商品説明
人は、この世に生まれ、年老い、病を得て、死ぬ。仏教に謂う「四苦」を日本人はどのように捉えてきたのか。教理経論を絵で伝える「仏教説話画」を、イコノロジーの手法で読み解くと、苦しみに対峙する中世日本人の心性が浮き彫りになり、時空を超えて、その知=死生観・宇宙観が現代によみがえる。生活史・民俗史をも視野に入れた、日本美術史の画期的論考。
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収録内容
1 | 第1章 生まれることは苦しいか?(四苦とはなにか |
2 | 「生苦」とはなにか ほか) |
3 | 第2章 老いの醜さ・老いの尊さ(老いはいつから始まるか |
4 | 老いの醜さ ほか) |
5 | 第3章 病の三態と「病草紙」(病のイメージ |
6 | 路上の病人 ほか) |
7 | 第4章 死を超えて(死ぬのはいつも他人 |
8 | 「死苦」のイメージの二面性ー哀惜と嫌悪の精神史 ほか) |