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商品説明
植民地台湾において、島田謹二は、戦間期のフランス比較文学をいかに受容したのか。本書は比較文学と台湾文学の領域を横断しつつ、『華麗島文学志』に結実した、島田の比較文学思想が、「植民地主義」や「国家主義」との関連で形成された過程を、1930年代台湾の言説空間を明らかにしながら、検証していく。
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収録内容
1 | 序章 沈黙と誤解から理解へ |
2 | 第1章 『華麗島文学志』読解の手がかりとしてー「比較文学」とは何か |
3 | 第2章 『華麗島文学志』の誕生 |
4 | 第3章 『華麗島文学志』とその時代ー郷土化・戦争・南進化 |
5 | 第4章 「外地文学論」の形成過程 |
6 | 第5章 四〇年代台湾文壇における『華麗島文学志』 |
7 | 第6章 太平洋戦争前夜の島田謹二ーナショナリズムと郷愁 |
8 | 終章 二つの文学史における『華麗島文学志』の意義 |