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商品説明
歌集『寒雲』を中心として、茂吉の日中戦争(当時の支那事変)に対処した歌や文章を検討。加へて、戦後の「短歌滅亡論(第二芸術論)」の只中で、茂吉が文学者として戦争犯罪人扱ひされたことを重くみて、戦中の茂吉の仕事を細かくみて行く。
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収録内容
1 | 序のことば。佐藤春夫と『寒雲』巻末記 |
2 | 「民族のエミグラチオ」とはなにか |
3 | 雑誌「アララギ」昭和十三年一月号から考へる |
4 | ドイツの話。弟子や文明の歌。ドイツ製の兜の話 |
5 | 日中戦争とはなにか。加藤陽子『満州事変から日中戦争へ』を読んで |
6 | 師弟の間。結城哀草果・柴生田稔・佐藤佐太郎ら弟子たちの歌 |
7 | 雑誌「余情」特集号。戦後の茂吉 |
8 | 「戦場の短歌」考。日中戦争と日露戦争 |
9 | 茂吉、森鴎外の号を考証する |
10 | 「鴎外の歴史小説」。茂吉の文章の変化〔ほか〕 |