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商品説明
東日本大震災は、家族やコミュニティーの役割と意味について多くの問いを呼び起こした。それは、震災によって失われたもの、震災前から既に失われていたものをあぶり出し、戦後日本にとって家族とは何だったのか、「東北」とは何だったのか、という自問自答を私たちにもたらした。本書は、これまで「ロストジェネレーション」や「孤族の国」など時代の転換を証言する新聞報道に携わってきたジャーナリストが、被災地と都市圏、そして現在と戦後を往復する取材から、日本の家族のありのままの姿と、これからの可能性を描く試みである。
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収録内容
1 | 第1章 家族と分断(被災の分断 被害の不連続 |
2 | 想定外という言葉 |
3 | リスク社会と家族 |
4 | 植民地としての東北と家族) |
5 | 第2章 被災地の力(東北人は忍耐強いか |
6 | 災害ユートピア |
7 | 死者との絆 |
8 | 震災と孤独死 |
9 | 不明高齢者と被災地) |
10 | 第3章 フクシマと家族(原発離散家族 |
11 | スローライフと放射能 |
12 | 原発で手足ちぎられ |
13 | フィリピン人妻と東北 |
14 | 家電と原発 |
15 | 分断を超えて) |
16 | 第4章 3・11までの家族(集団就職列車 |
17 | 団地の幸せ競争 |
18 | 家族の戦後体制 |
19 | 岸辺のアルバム |
20 | 団地という密室 |
21 | 孤育ての闇 |
22 | カーボンコピーの私たち) |
23 | 第5章 多様化が家族を救うー3・11後の家族(家族を襲うグローバル化 |
24 | 家族機能のアウトソーシング |
25 | グローバル・ジャングルでの生存戦略 |
26 | 震災という契機 |
27 | 人生の最後をともに |
28 | 場所づくり |
29 | 家族を超えて) |