商品説明
感覚、知覚、悟性、自己意識、理性、精神。意識は経験をとおして高次に向かい、「絶対知」へと到達するー。近代西洋哲学史上、最も重要にして最も難解とされる大著の核心を、精緻な読解と丁寧な解説で解き明かす。「絶対的な真理」を秘めた神話的な書物という虚妄のベールを剥いで立ち上がる、野心的な哲学像の実現に挑んだヘーゲルの苦闘の跡とは。
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収録内容
1 | 序章 『精神現象学』の成立をめぐる謎 |
2 | 第1章 『精神現象学』の基本概念ー「序文」と「緒論」 |
3 | 第2章 知と対象の関係構造ー意識 |
4 | 第3章 他者との関係のなかで思索し、生きる自覚的な存在ー自己意識 |
5 | 第4章 世界を自己とみなす自己意識(1)-観察する理性 |
6 | 第5章 世界を自己とみなす自己意識(2)-行為する理性 |
7 | 第6章 和解に至る「精神」の歴史 |
8 | 第7章 精神の自己認識の完成ー宗教 |
9 | 第8章 精神の旅の終着駅ー絶対知 |