商品説明
戦争へ、破滅へと向かう昭和前期の20年間。世間を見つめる永井荷風の視線はあくまでも低く、驚くべき適確さで世界の不穏の風を読み取る。『断腸亭日乗』を中心に、昭和という時代風景の中に文豪の日常を描き出した傑作。
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収録内容
1 | 一筋縄ではいかぬ人 |
2 | この憐れむべき狂愚の世ー昭和三年~七年 |
3 | 女は慎むべし慎むべし |
4 | 「非常時」の声のみ高くー昭和八年~十年 |
5 | ああ、なつかしの〓(ぼく)東の町 |
6 | 大日本帝国となった年ー昭和十一年 |
7 | 浅草ー群衆のなかの哀愁 |
8 | 軍歌と万歳と旗の波とー昭和十二年~十四年 |
9 | 文学的な話題のなかから |
10 | 「八紘一宇」の名のもとにー昭和十五年~十六年 |
11 | 月すみだ川の秋暮れて |
12 | "すべて狂気"のなかの正気ー昭和十六年~二十年 |
13 | どこまでもつづく「正午浅草」 |