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商品説明
前著第1部で見た大学教員・学生間だけに限らず、すべての養育・教育場面で、これまで自明とされてきた関係の非対称性が力を失い、かわって技術的合理性の支配が露わになってきた。この危機のさなかで、新たな循環的・相互生成的な関係の成立可能性を追究する本書は、臨床的人間形成論に至るまでの京都学派以来の学問的系譜を精細に提示するとともに、没人間的な技術的合理性を超える根源的能動性、すなわち「パトス」としての人間の復権をめざす、渾身の力作である。
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収録内容
1 | 序論 大学教育の臨床的研究から臨床的人間形成論の構築へ |
2 | 第1章 臨床的人間形成論の系譜(臨床的人間形成論へ |
3 | 京都学派と京都学派教育学 |
4 | 森昭の教育人間学から臨床的人間形成論へ) |
5 | 第2章 人間形成論(教育人間学から人間形成論へ |
6 | 人間形成論の構造(1)-発達、教育、教育目的、教育可能性の再考 |
7 | 人間形成論の構造(2)-相互性の人間形成論とライフサイクルの人間形成論) |
8 | 第3章 臨床的人間形成論(絶句と臨床性 |
9 | 大学教育の臨床的研究 |
10 | 臨床的人間形成論の方法と構造) |
11 | 第4章 臨床的人間形成論の展開(教育的公共性の臨床的人間形成論へ |
12 | 世代継承性の臨床的人間形成論へ) |