商品説明
2011年3月の危機は「近代」という時代の危機であった。科学とテクノロジーによって規定された制度としての「世界」。それがすでに破綻に瀕していることをあらわにしたのが、あの「危機」だった。その「できごと」がもたらしたカオス的な状況を、ヴィスコンティ晩年の作品をとおして読み解く。
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収録内容
1 | 第1主題 芸術と科学―「教授=ビアンカ」モティーフによる(世俗と聖域 |
2 | 近代的な美の理想 ほか) |
3 | 第2主題 デカダンス―「教授=コンラッド」モティーフによる(対立し、照応するモティーフ |
4 | 過去への志向 ほか) |
5 | 第3主題 自然と人為―「教授=リエッタ」モティーフによる(自然としてのリエッタ |
6 | 人間の肯定 ほか) |
7 | 第4主題 政治とモラル―「コンラッド=ステーファノ」モティーフによる(政治あるいはイデオロギー |
8 | 知識人 ほか) |