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商品説明
本書は、石原慎太郎の「永遠の青年」性の謎と、不可思議な自殺を遂げた江藤淳の「死」の謎を思想的に解明しようと試みた書であり、渡辺氏がそのための武器として見出したのは「性的比喩としての国家論」という極めて斬新な観念である。
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収録内容
1 | 第1部 異端としての「父」―石原慎太郎の世界(「海」と敗戦 |
2 | 「八月革命」の少年たち |
3 | 「父」なる「海」 |
4 | 石原家の母 |
5 | 「父」の死 |
6 | 『処刑部屋』と「アメリカ」への予感 |
7 | 国家の中の「青年」 |
8 | 石原慎太郎と江藤淳) |
9 | 第2部 虚構された「中性」―軍隊で殴られた知識人たち(『虹色のトロツキー』と辻政信 |
10 | 「絶対悪」の復活 |
11 | 「私的制裁」とは何か |
12 | 『空気の研究』と「中性」 |
13 | 「中間派知識人」たちの「反日」 |
14 | コミュニストたちにとっての性的国家 |
15 | 軍隊のなかの「女権」) |
16 | 第3部 「母」なる日本へ―江藤淳の過激なる回帰(『妻と私』の異常性 |
17 | 江藤淳と「アメリカ」 |
18 | 偽の「父」 |
19 | 山崎正和と西部邁の「アメリカ」 |
20 | 『一族再会』の方法 |
21 | 祖母という「父性」 |
22 | 江藤淳と三島由紀夫 |
23 | 「再会」と「回帰」の果て) |