商品説明
何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである―。けっこう当たり前なことのなかに、人生の大きなテーマは潜んでいるものなのだ。小説家・森博嗣がつい誰かに教えたくなって意外に真面目に綴った、世界の見え方が変わるつぶよりのつぶやき一〇〇個。
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収録内容
1 | 何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである。 |
2 | 自慢をする年寄りは、悲観する年寄りよりは長生きしてもらいたい。 |
3 | 天気予報は当たらないというが、これよりも当たる予報ってあるか? |
4 | 愛国心のような集団性を持つことが、人間の社会の基本だろうか。しかし、その基本が争いを個人から集団へと大きくする。 |
5 | 人の弱みにつけ込む最たるものとは、神である。 |
6 | 風向きが変わった、と喜ぶくらい、風を頼りにしていたのか。 |
7 | 土地に縛られているのは個人ではなく、集団である。 |
8 | 住宅の九割の価値を決める要因は、どこに建っているか、である。 |
9 | つぶやくだけで良い。多くの普通の人の意見とは、その程度のものか。 |
10 | 長いものには巻かれろ、というが、それができるのは長くて柔らかい場合だけである。〔ほか〕 |