商品説明
東日本大震災は、臨海地域の開発に依存してきた近代日本への警告である。無思慮な開発は国土の脆弱性を増し、大水害の危険度は増大している。一方、人々は防災を行政に依存するあまり自助の意識が薄れ、災害の可能性すら考えない。水源地の森林から河口の海岸まで、川の流域全体を統一した保全思想と、防災立国の構想が必要だ。
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収録内容
1 | 序章 気候変動と水害 |
2 | 第1章 社会とともに変わる川(日本の治水 |
3 | 水害は社会現象 |
4 | 無思慮な開発 |
5 | 歴史記録に学ぶ) |
6 | 第2章 川にもっと自由を(堤防という文化 |
7 | 信濃川の分水とその後遺症 |
8 | 河床の土砂 |
9 | 河川事業に伴うマイナスの影響) |
10 | 第3章 流域は一つ―水源地域から海岸まで(国土インフラとしての森林と地下水 |
11 | ダムにより水没する人々 |
12 | いま平野を水害が襲ったら |
13 | 海岸の逆襲) |
14 | 第4章 川と国土の未来(文明と災害 |
15 | ハード対策の限界と新しいソフト対策 |
16 | 災害文化の復活 |
17 | 水害激化に備える国づくり |
18 | 景観の劣化の意味するもの) |