商品説明
独特の自治都市政治文化の花が咲いた中世北イタリア。都市、農村、山岳部、そして「君主」をつなぐ人と地域がルネサンスの領域国家を生み出してゆく。その原動力を地域の紛争と平和創出の過程に求め、ミクロな争いが広域の秩序を形成するダイナミズムを析出する。紛争論の枠組みに新風を吹かし、西洋史の枠を越える意欲作。
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収録内容
1 | 第1章 コムーネと広域秩序―12・13世紀ロンバルディア・ピエモンテの都市間仲裁制 |
2 | 第2章 “準都市”共同体の形成と発展―カザーレ・モンフェッラートと在地紛争 |
3 | 第3章 代官と代官区―14世紀ヴィスコンティ国家下のベルガモ |
4 | 第4章 党派とミクロ党派―14・15世紀ベルガモにおける在地的グェルフィとギベッリーニ |
5 | 第5章 在地的党派と地域形成―14世紀のベルガモ領域アルメンノとイマーニャ渓谷 |
6 | 終章 結論と展望 |
7 | 附章 研究史概観 都市コムーネから地域国家へ:移行の契機とその歴史的特質、そして国家の歴史の方法論 |