商品説明
仕事や役職を退き、第一線を離れると、かつては隠居の暮らしが用意された。現場を他人に譲った後の人生の最終コーナーで、先人たちは何を成したのだろうか?「隠居とは、本当にやりたかったことと真剣に取り組むための出発点だ」と考える著者は、日本史に名を遣した八人の「隠居力」を考察し、なぜ隠居後に大きな力を発揮できたのかを検証していった。彼らはなぜ、人生を何度も生きられたのか?突然死でこの世を去らない限り、誰もが否応なく体験するリタイア生活。八人それぞれの老年の暮らしの中に、現代にも通じるリタイアの極意が隠されていた。
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収録内容
1 | 新井白石―隠居後は、過去の検証に努力 |
2 | 黒田如水―二代目のために自分の“悪評”をつくり出す |
3 | 徳川斉昭―グローカリズムの「隠居連合」 |
4 | 古田織部―師の志を継ぎ、その恨みを晴らすために生きる |
5 | 松平宗衍―舞台裏の苦労を一身に引き受ける |
6 | 松居遊見―若い時から「隠居力」を発揮 |
7 | 伊能忠敬―やりたいことに専念するために、現役時代を精いっぱい生きる |
8 | 鴨長明―ツイてなかった半生の総仕上げ |