商品説明
『若きウェルテルの悩み』によって世に知られたゲーテは、二十六歳の若さでワイマル公国の宮廷に招かれる。小国とはいえ、一国の政治を担うことになった文学者は、そこで何をなしえたのか。政治・行政に全力で取り組んだ日々に歌われた二篇の詩「旅人の夜の歌」を手がかりに、ナチスの強制収容所へいたるドイツ文化の深層を、歴史的背景とともに描きだす。
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収録内容
1 | 1 ワイマル(手紙 |
2 | ワイマル到着 |
3 | ワイマル初期のゲーテ |
4 | その名もきよきワイマル |
5 | 北郊の小山エッタースベルク |
6 | 永住への迷いと決断 |
7 | シュタイン夫人 |
8 | 母公妃アンナ・アマーリア |
9 | 「旅人の夜の歌」その一) |
10 | 2 憩いの歌(イルメナウ |
11 | ハールツ冬の旅 |
12 | キッケルハーンの山頂で「旅人の夜の歌」その二 |
13 | 山からの手紙 |
14 | 人間存在をうたう |
15 | 英訳、仏訳 |
16 | 邦訳の数々 |
17 | ギリシャ詩の模倣か |
18 | シューベルトの作曲 |
19 | うたのしらべ(韻律)) |
20 | 3 のちの日々に(五十二年後のエッタースベルク |
21 | 八十二歳の日々 |
22 | ゲーテの保守主義 |
23 | 文化と政治) |
24 | 4 ブーヘンヴァルト強制収容所(ブーヘンヴァルト |
25 | ゲーテの槲 |
26 | 山の上 |
27 | 強制収容所とワイマル市 |
28 | 解放 |
29 | 一九四五年の「旅人の夜の歌」) |