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商品説明
処女作「幽閉」から戦後の傑作「黒い雨」へ、晩年最後の長篇「鞆ノ津茶会記」にいたる主要作品を論じ、大戦を挟んで輝かしい“変貌”を遂げた井伏文学の全体像に迫る。
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収録内容
1 | “井伏鱒二”の出発―山椒魚の悲しみ |
2 | 「くつたく」した「夜更け」の物語―「文学青年窶れ」の時代 |
3 | 改稿という方法―「山椒魚」と「鯉」の成立 |
4 | 川と谷間の文学―裏返されたモダニズム |
5 | 「さざなみ軍記」論―逃げていく記録 |
6 | 「多甚古村」の周辺―谷間から海辺へ |
7 | 「へんろう宿」小論―作品の奥行について |
8 | 「悪夢」としての戦争―流離と抵抗 |
9 | 戦後の変貌―太宰治の死まで |
10 | 聞書きという姿勢―「山峡風物誌」を読む |
11 | 井伏鱒二と甲州―釣りと文学 |
12 | 「黒い雨」再考―自然の治癒力あるいは言葉の戦争 |