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商品説明
なぜ脳死が人の死とされるのか、なぜ尊厳死が推進されるのか。「人間の尊厳」の系譜を、ギリシア哲学やキリスト教神学からたどり直し、生権力の淵源に迫る画期的な著作。
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収録内容
1 | 第1章 尊厳死法制化の歴史構造―その多面的検討(安楽死と尊厳死の諸相 |
2 | 尊厳死法制化の思想と制度的背景 |
3 | 自己決定権という罠、尊厳死推進真意 |
4 | おわりに) |
5 | 第2章 「人体革命」の時代―「人間の尊厳」概念と「自己決定権」への批判的視座(「人間の尊厳」概念の再構築へ |
6 | 自己決定権の現実的・歴史的な問題 |
7 | 自己決定権の原理的な問題と「共鳴する死」 |
8 | おわりに) |
9 | 第3章 爛熟する生権力社会―「臓器移植法」改定の歴史的意味(「脳死=人の死(の基準)」の展開史 |
10 | 日本の医療・福祉の縮減化の沿革―尊厳死法制定へ |
11 | 臓器移植法改定の思想―コント・スポンヴィルの諸説を通じて |
12 | 臓器移植法改定と生権力 |
13 | おわりに) |
14 | 第4章 フーコーとアガンベンの終わりなく遠ざかる消失点―生権力論を錬磨する(フーコーの忘れ物 |
15 | アガンベンの骨格―『ホモ・サケル‐主権権力と剥き出しの生』 |
16 | 「ホモ・サケル」プロジェクトと『開かれ―人間と動物』 |
17 | アガンベンの世界変革の理路―「空虚」・「無為」・「潜勢力」 |
18 | アガンベン生権力論の異彩と撞着 |
19 | おわりに) |
20 | 第5章 生権力の厳かな発動源―「人間の尊厳」概念の歴史的検討(「人間の尊厳」概念の系譜1―ピコとその後裔たち |
21 | 「人間の尊厳」概念の系譜2―ハイデガーの蹉跌 |
22 | 「人間の尊厳」概念の爆裂―強制安楽死・ユダヤ人大量殺戮の思想構造 |
23 | 戦後世界への浸透―世界人権宣言・フレッチャー・生命倫理 |
24 | おわりに) |