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商品説明
東大本科進学目前の二十三歳の時、漱石は建築家になることを決心していた。しかし、その夢は、あっさりと友人に打ち砕かれてしまうのだが、建築、美術、デザインなど、日本文化への、厳しくも深い愛を、その後も漱石は持ち続けていた。「皮相上滑り」という言葉に代表されるように、文明開化を期に大きく変容した日本文化を危惧し、晩年、学生たちに向かって、お節介とも思われるほど、熱く語り続けた漱石…。『デザイン』という言葉がまだ日本にない時代、漱石の語った内容は、まさに『デザイン』そのものだった。長年、編集者として、デザインの最前線を見続けてきた著者が読み解く、漱石先生の『デザイン論』。
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収録内容
1 | 第1章 建築家を志した漱石 |
2 | 第2章 漱石のデザイン論 |
3 | 第3章 模倣とオリジナリティー |
4 | 第4章 職業としての作家とデザイナー |
5 | 第5章 漱石の「還元的感化」論 |
6 | 第6章 「自己本位」主義のすすめ |