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商品説明
江戸時代の百姓は、武士に支配されるだけの「もの言わぬ民」ではなく、家を守り、村をよくするためには果敢に訴訟をおこした。それを裁く武士も、原告・被告の百姓が納得する判決を下さなければ、支配者としての権威を保てなかった。本書では、江戸時代の訴訟・裁判を概観しつつ、信濃国の松代藩真田家領内でおきた百姓の訴訟を取り上げ、騒動の始まりから判決までの全過程をつぶさに解説。百姓と武士の意外な関係を明らかにする。
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収録内容
1 | 第1部 江戸時代の「訴訟と裁判」とは(江戸時代の法と裁判 |
2 | 刑罰の実態 |
3 | 名奉行の条件 |
4 | 非合法の訴訟―越訴 |
5 | 目安箱と村々の「法」 |
6 | 領地をめぐる村々の争い) |
7 | 第2部 信濃国の松代藩真田家文書に残された百姓たちの騒動記―百姓たちが二派に分かれ激突。彼らは何を主張し、それを武士はどう裁いたか。(名主の選挙をめぐり、義兵衛派と弥惣八派が激突 |
8 | 武士による吟味と、弥惣八派の瓦解 |
9 | 明るみに出る、義兵衛派の村財政私物化 |
10 | 評定所での判決と、その後) |