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商品説明
ヘンリー・ジェイムズの『ボストニアンズ』『鳩の翼』論を中核に、C.B.ブラウン、メルヴィル、トウェインなどのアメリカを代表する作家や、スタージス、ヘンリー・ブレーク・フラー、ベイヤード・テイラーなどのテキストを精読するアメリカ小説論。絨毯の下絵のようにアメリカ小説に複雑に織り込まれたホモエロティックな欲望を浮き彫りにするクイア・リーディングの実践。
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収録内容
1 | 序論 インターテクスチュアルな絨毯の下絵 |
2 | 第1部 ヘンリー・ジェイムズをめぐるインターテクスチュアルな関係(ヘンリー・ジェイムズの『ボストニアンズ』―ホモエロティックな読みの可能性 |
3 | ハワード・オヴァリング・スタージスの『ティム』と『ベルチェンバー』―アセクシュアリティと強制的異性愛の発動 |
4 | ヘンリー・ジェイムズの『鳩の翼』―ケイトの愛とインターテクスチュアルな可能性 |
5 | ヘンリー・ブレーク・フラーの『バートラム・コープの年』―『ボストニアンズ』からの出発) |
6 | 第2部 十九世紀のホモエロティックなディスコース(チャールズ・ブロックデン・ブラウンの『オーモンド、あるいは秘密の目撃者』―隠蔽と解放のドラマ |
7 | ハーマン・メルヴィルの『タイピー ポリネシアの生活覗き見』―ホモエロティックな視線のゆくえ |
8 | ベイヤード・テイラーの『ジョゼフと友達』―マンリィな愛の二つの顔 |
9 | マーク・トウェインの『ジャンヌ・ダルクの個人的な回想』―埋葬されるホモエロティシズム) |