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商品説明
どこで造られ、誰が、何のために、そこに安置したのか―。鹿児島坊津にて初めて文化財の世界に登場、以来半世紀、九州西側(福岡・佐賀・長崎・鹿児島)にのみ分布し異風を放ってきた石塔の謎に、仏教美術史研究者が挑む。比較考証のうえ基準となる作を突き止め、その故郷・中国への探索行の果てに、中世九州における大陸との交渉の実像、そして東アジアの信仰と造形の歴史が浮かび上がる。
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収録内容
1 | 1 はじめに―異形の石塔 |
2 | 2 塔の出現と研究の歩み |
3 | 3 薩摩塔の輪郭 |
4 | 4 制作地と制作時期 |
5 | 5 基準作の発見 |
6 | 6 薩摩塔の周辺 |
7 | 7 故郷を訪ねて |
8 | 8 結びにかえて―薩摩塔の背景 |