魔女の宅急便 その5 (福音館文庫 物語)

宅急便の仕事でも経験をつみ、もう新米魔女とはいえない、十九歳になったキキ。コリコの町に来てからは六年がたち、町の内外に、たくさんの友人知人もできている。一方で、遠くの町の学校に通っているとんぼさんとは、やはりまだちょっとすれちがい気味(この巻ではじまる、ジジの恋のほうは順調そうなのだけれど)……。そんなある日、キキの魔法が弱まり、高く空を飛べなくなってしまう。おまけに、ジジとも言葉が通じにくくなって……。魔法が「休暇」をとってしまうなかで、キキは、魔女である自分を見つめ直してゆく。そして、二十歳をむかえ――。巻末では、とんぼさんとの関係も大きく進展することに。来る三月にはシリーズ完結篇「その6」も発売になります。福音館文庫版でも多くの読者に、「魔女の宅急便」の世界と出会っていただけたら幸いです。