商品説明
ペルソナ・人格の存在論的構造を徹底的に分析、トマスの存在論的な人間論の構造を、「存在の充実」という観点から認識論と存在論の統一的視点で解明し、「人格の存在論」を構築する。倫理学と存在論の相互連関の観点から、テキストの厳密で正確な読解と現代的意義の探究を兼ね備え、創造的な再解釈に挑んだ画期作。
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収録内容
1 | 第1部 理性的実体としての人格の基本的構造(人間論的概念としてのペルソナの輪郭 |
2 | 人格の自己根源性:被造物としての人間の自立性) |
3 | 第2部 存在充足としての認識活動(知性認識における人格の自立性と関係性 |
4 | 神認識における人格の自立性と関係性―神の把握不可能性の含意するもの |
5 | トマスの沈黙:存在充実の徴としての沈黙) |
6 | 第3部 存在充足の運動としての愛(根源的な受動性としての愛―人格の全体性における情念の意味 |
7 | 人格の相互関係―友愛における一性の存在論 |
8 | 徳(virtus)としての愛(carritas):愛ににおける人間の自立性と関係性) |
9 | 第4部 存在充足の原理としての自然法(トマス自然法論の基本構造―自然法の第一原理 |
10 | 自然法と万民法―トマスからスアレスへ) |