著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
近代天皇制を生み出した、十八世紀から八十年にわたる朝廷の“闘い”のドラマ―。神事や儀礼の再興・復古を通して朝権強化をはかった光格天皇。その遺志を継いで尊皇攘夷のエネルギーを結集しカリスマとなった孝明天皇。幕末政治史の表舞台に躍り出た二人の天皇の、薄氷を踏むような危うい試みを活写し、「江戸時代の天皇の枠組み」を解明する。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 江戸時代の天皇(幕藩権力と正統性 |
2 | 天皇・朝廷の統制 |
3 | 朝幕関係の現実―形式と内実 |
4 | 十八世紀末の天皇を取り巻く状況―天皇浮上の客観的条件) |
5 | 第2章 光格天皇の登場(光格天皇という事件 |
6 | 天明の大飢饉と光格天皇 |
7 | 光格天皇の君主意識) |
8 | 第3章 天皇権威の強化策(復古・再興ブーム |
9 | 御所の復古的造営 |
10 | 尊号事件おこる |
11 | 対外的危機と朝廷 |
12 | 大政委任論の成立 |
13 | 天皇号の再興) |
14 | 第4章 鎖国攘夷主義の天皇(即位と生活 |
15 | 天皇と対外的危機 |
16 | ペリー来日と朝廷 |
17 | 日米通商条約勅許問題―幕末維新史の転換点) |
18 | 第5章 江戸時代最後の天皇(公武合体か尊王攘夷か |
19 | 真偽不分明の勅命―公武合体運動と尊攘運動の対立抗争 |
20 | 「非義」の勅命と孝明天皇の死) |