商品説明
大地が揺れ海が盛り上がり、見たこともない火柱が立つ―3.11を予見していた作家が、震災に至る3年の間、日常の底に潜むかすかな兆しを丁寧にすくいとって描いた77篇の随想。わたしたちに本当は何が起きたのか、わたしたちは今、どこへ向かっているのか…。視えざる全体主義にからめとられた現代社会を抉る、胸ゆさぶる魂の言葉、黙示録的文明批評。文庫化にあたり、新たな視座を加筆。
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収録内容
1 | 1(絵入り洋燈と観覧車 |
2 | 栴檀の大樹の下で |
3 | 永久凍土のとける音 ほか) |
4 | 2(たけのこ懐石 |
5 | ことばに見はなされること |
6 | 断念の沼のカエルたち ほか) |
7 | 3(堕落した神 |
8 | 痛みのめぐみ |
9 | よるべきはなにもなし ほか) |