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商品説明
三島由紀夫がいた。川端康成がいた。万博に大衆が押しよせやがて昭和が終った。歴史は輪郭を失い曖昧模糊となっていった。日本はどこから来てどこへ行くのか。忘れていた遠い歌が海鳴りのようにひびく―戦後社会の転回点に日本という「物語」を読む。
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収録内容
1 | 第1章 美しい日本と“私”(空っぽな大国―三島由紀夫の死 |
2 | 喝采が途絶える時―川端康成晩景 |
3 | 日本画の運命―寂しい東山魁夷 |
4 | 遠くへ行きたい―旅する若者たち) |
5 | 第2章 高度成長と“パトリ”(万博と日本の原郷―岡本太郎の“爆発” |
6 | カリスマ沈黙―丸山眞男をめぐって |
7 | 身捨つるほどの祖国―短歌、そして小林秀雄 |
8 | “世代”の反逆―小津安二郎と「新しい波」) |
9 | 第3章 “宴のあと”へ(ある“国民の物語”―司馬遼太郎の場合 |
10 | 望郷と中間大衆―田中角栄の蹉跌 |
11 | “昭和”の遠雷―團伊玖磨と菱沼五郎 |
12 | MADE IN JAPAN―本田宗一郎と城山三郎) |
13 | 第4章 それから―“日本”という作法(分去れの道―正田美智子と須賀敦子 |
14 | 「無国籍者」の回心―村上春樹と「団塊の世代」 |
15 | “母”を探して―江藤淳の“回帰” |
16 | “3.11”と日本の風景―ハーンとキーンの“帰郷”) |