商品説明
「人間は状況次第でどんなことでもする」と、親鸞はいう。逃れることのできない業、「宿業」によって、人は、神にもなれば、獣にもなる。状況と行動のはざまで、人間は常に不安定な存在なのだ―。運命の手は、残酷である。個人の夢や努力、めざす生き方も、大きな運命の前にはまったく無力なのだ。しかし現在の行為と選択は、未来を変える可能性がある。人間の運命を考え抜いた著者による、金言エッセイ。
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収録内容
1 | 第1章 運命の声(胸の奥からきこえてくる声 |
2 | 人のせおった「宿業」とは |
3 | 思うままにならない世の中に生きる) |
4 | 第2章 運命の扉をたたく(運命を変えたいという願望 |
5 | 運命と愛 |
6 | 「月を歩く人」の夢と死 |
7 | 幸福をさがして) |
8 | 第3章 運命は変えられるか(運と不運 |
9 | 運命はときに自分の手のなかにある) |
10 | 第4章 人類のせおった運命(悪人とは誰のことか |
11 | 善悪を超えるもの |
12 | 闇のなかに光をもとめて) |