著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
従来「イスラーム神秘主義」と訳され、知的エリートの深遠な思索がクローズアップされてきたスーフィズム。本書は、聖者信仰・「教団(タリーカ)」など民衆的要素や歴史的・地域的展開もふまえ、その多様な姿を文献とフィールドから総合的に把握、イスラームの中核に位置づけた画期的論考。
関連記事
収録内容
1 | 第1部 スーフィズムへの視座(スーフィズム研究の歴史と潮流 |
2 | スーフィズムの分析枠組―三極構造論 |
3 | スーフィズムの歴史) |
4 | 第2部 神秘主義としてのスーフィズム―存在一性論学派を中心に(イブン・アラビーと存在一性論学派 |
5 | 存在一性論学派の顕現説における「アッラー」の階位―カーシャーニーとジーリーを中心として |
6 | 存在一性論学派における存在論と完全人間論―ジーリーを中心に |
7 | 存在一性論学派の地域的展開と地域的偏差) |
8 | 第3部 民間信仰としてのスーフィズム―聖者信仰をめぐって(イスラーム聖者の二系列―スーフィー聖者と非スーフィー聖者 |
9 | イスラームの聖者論と聖者信仰―イスラーム学の伝統のなかで) |
10 | 第4部 イスラームのなかのスーフィズム―その位置づけをめぐって(マムルーク朝初期のタサウウフの位置づけ―イブン・タイミーヤの「スーフィズム」批判を中心として |
11 | マムルーク朝末期におけるタサウウフをめぐる論争―ビカーイー・スユーティー論争を中心に |
12 | スンナ派とスーフィズム―ワッハーブ派への反批判をめぐって) |
13 | 「多神教」的イスラーム―スーフィー・聖者・タリーカをめぐって |