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商品説明
ユイスマンス、ジャン・ロラン、メーテルランク、ラシルドなど、19世紀末を生きた作家たちの作品を読み解きながら、魂のありかを見失った「終わり」の時代の人々の、迷いと焦りと闘いを浮かびあがらせる渾身の評論。
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収録内容
1 | 第1部 「斬首」の不安、「身体」の過剰(ピエロとマネキン―あるパントマイム脚本をめぐって |
2 | パイナップルと魂―ジャン・ロラン『ブーグルロン氏』 |
3 | 「然るべき場所にあるものなど何もない」―メーテルランク『温室』、ラシルド『ヴィーナス氏』その他 |
4 | 「ただ最悪のことが起きる」―ユイスマンス『流れのままに』他二篇 |
5 | 狂想のマチエール―ユイスマンス『仮泊』) |
6 | 第2部 「彼方」の幻影、「断片」の揺らめき(不可思議なものへの愛―ジャン・ロラン『象牙と陶酔のお姫さまたち』 |
7 | 「この世ならぬ源」を求めて―ユイスマンス『出発』、『スヒーダムの聖女リドヴィナ』など |
8 | 世界との愚直な絆―写真家アジェとサン=セヴラン教会 |
9 | 「巫女」の時代の終わり―ヒステリーと霊媒をめぐる諸言説について |
10 | 未知なる魂のために―プルーストの問いかけ) |