著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
複雑な関係の連鎖としての現代から議論しようとすると、(制度)の本質には迫れない。サルとヒトの共通祖先にまで遡って捉えてこそ、それは見えてくるのだ。言語を媒介しない「自然制度」にまで一旦遡行し、そこから、狩猟採集社会、より近代的な社会へと分析することで、制度の起原に迫り、更にはヒトの社会関係の本質を捉えようとする秀作。
関連記事
収録内容
1 | 「集団」から「制度」へ―人類社会の進化史的基盤を求めて |
2 | 第1部 制度の生成機序(制度が成立するとき |
3 | 死という制度―その初発をめぐって ほか) |
4 | 第2部 制度表出の具体相(アルファオスとは「誰のこと」か?―チンパンジー社会における「順位」の制度的側面 |
5 | 共存の様態と行為選択の二重の環―チンパンジーの集団と制度的なるものの生成 ほか) |
6 | 第3部 制度進化の理論(制度以前と以後を繋ぐものと隔てるもの |
7 | 役割を生きる制度―生態的ニッチと動物の社会 ほか) |
8 | 第4部 制度論のひろがり(感情のオントロギー―イヌイトの拡大家族集団にみる“自然制度”の進化史的基盤 |
9 | 「感情」という制度―「内面にある感情」と「制度化された妬み」をめぐって ほか) |