著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
「ゆとり教育」は学力の低下や格差を招いたとして多くの批判にさらされた。だが歴史的に見れば、そうした教育政策の揺り戻しは、幾度となく繰り返されてきたお決まりの対立図式にすぎない。このような構図の背景にあるのが、私たちの学力なるものへの過剰なとらわれであり、「子ども中心主義」と「ポピュリズム」という二つの罠である。本書は、教育論議を呪縛する「学力幻想」を、その思想的背景を掘り下げることで相対化し、教育問題への新しいアプローチを提示する試みである。
関連記事
収録内容
1 | 序章 いま、なぜ「学力幻想」か? |
2 | 第1章 学力問題をめぐる二つの罠―子ども中心主義の罠とポピュリズムの罠 |
3 | 第2章 子ども中心主義の罠―教えるということの公共性 |
4 | 第3章 ポピュリズムの罠―「みんなできる」という幻想 |
5 | 第4章 学力問題が再び政治化する |
6 | 第5章 政治化する学力問題の最前線―一人の子どもも落ちこぼれさせない法律 |
7 | 第6章 学力幻想を超えて―カリキュラム・イノベーションの方へ |