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商品説明
幕末・開国期において世界を視野に収めつつ「公共」の思想を唱導、近代へ向かう日本のあるべき国家像を提示し、維新の志士たちに多大な響影を与えた思想家・横井小楠(1809‐69)の核心とは何か。江戸思想と日本文化論を両輪として日本思想史に巨大な足跡を残してきた著者の50年にわたるライフワークを集大成。
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収録内容
1 | 第1部 「公共」の思想と「開国」論(横井小楠における学問・教育・政治―「講学」と公議・公論思想の形成の問題をめぐって |
2 | 横井小楠における攘夷論から開国論への転回 |
3 | 横井小楠の「公」をめぐる思想とその「開国」観) |
4 | 第2部 「三代の学」と「天」の観念(横井小楠の「三代の学」における基本的概念の検討 |
5 | 横井小楠における「天」の観念とキリスト教 |
6 | 近世日本における「為己の学」の系譜) |
7 | 第3部 明治の横井小楠(「参与」としての横井小楠の九カ月―「政体書」と天皇観をめぐって |
8 | 横井小楠の暗殺事件と「天道覚明論」をめぐる問題 |
9 | 徳富蘇峰―小楠研究におけるその功罪 |
10 | 安場保和と後藤新平―小楠思想の実践者) |
11 | 補論(私の小楠研究の歩みを振りかえって |
12 | 横井小楠の実学―幕末思想史の一断面) |