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商品説明
寛永十七(一六四〇)年春、加賀藩主前田光高の側近警護を務める猫目重兵衛は、参勤で初めて江戸の地を踏む。男所帯の長屋住まいにもすっかり慣れた秋のこと、重兵衛は藩主光高に伴って将軍家光の鷹狩りに同行するが、狩場を駆けていた馬が突如暴れ出した。次期将軍の座を狙う紀州藩主徳川頼宣の密命を受けた忍びが、家光、光高の命を狙って仕掛けてきたのだった...。加賀藩を舞台に、次々襲いくる刺客に立ち向かう猫目重兵衛の活躍を描くシリーズの第二弾。江戸に舞台を移した本作では、宮本武蔵や柳生宗矩、小野忠常ら剣豪をはじめ、名僧沢庵、吉原遊廓を作った庄司甚右衛門ら同時代を飾る歴史上の人物が登場して物語を彩っていく。クライマックスは江戸開府以来の大火災「桶町火事」が舞台。町が業火に包まれる中、重兵衛は大太刀を振るう強敵と刃を交わす。