著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
戦争責任、他者としてのアジア、日本の権力構造、国家と死刑、窮極の愛と性...。現代史のアポリアと格闘し続け、世界映画の前衛を疾走した大島渚という稀有な時代精神を、戦後思想・芸術との関係のなかで論じ、未来への尽きぬ可能性を明らかにする。躍動する圧倒的批評!
関連記事
収録内容
1 | 一つの国、一つの時代に、一人の映画監督という決意 |
2 | 鳩を売る少年は「世界」を告発する―『愛と希望の街』 |
3 | 一九六〇年、危機の時代の映画―『青春残酷物語』 |
4 | 赤い破壊の衝動―『太陽の墓場』 |
5 | 政治を超えて政治へ―『日本の夜と霧』 |
6 | 戦争責任と子供たち―『飼育』 |
7 | 四郎は「異数の世界」へ降りていったか―『天草四郎時貞』 |
8 | 時代の表層に浮遊する記号をいかに捉えるか―『悦楽』 |
9 | 戦後とはどんな時代なのか―『白昼の通り魔』 |
10 | 大島渚の二本のPR映画―『私のベレット』『小さな冒険旅行』〔ほか〕 |