商品説明
シャンゼリゼ、ブローニュの森、アパルトマン。資本主義の発展とともに、娼館で働いていた娼婦たちは自由な猟場を求めて街へ出た。美しく着飾り、客引きをする私娼たち。彼女たちは偽りの愛を金で売り、真実の愛を求めてパリの街を彷徨い歩く―。贅沢三昧の高級娼婦や、身を持ち崩した街娼を取り巻く社会の構造からは、現代にも通じる世の理が見えてくる。『パリ、娼婦の館 メゾン・クローズ』と対を成す娼婦の文化論!
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収録内容
1 | 売春と資本主義 |
2 | 愛の共同幻想体としてのブラスリ |
3 | メゾン・ド・ランデヴーと人妻 |
4 | なぜ、売春をしてはいけないのか |
5 | 歩き回る私娼たち(グラン・ブールヴァール) |
6 | 盛り場と私娼(パレ・ロワイヤル) |
7 | 私娼たちの聖地(パサージュ) |
8 | ハンカチ屋と娼婦 |
9 | 日本人が探訪した魑魅魍魎の世界 |
10 | 日本男性の欧米歓楽街案内〔ほか〕 |