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商品説明
国家として、国民として、どのような遺産を継承するのか。大革命後の破壊を契機にその問いに直面したフランス。文化財保護制度の確立に奔走する人々、中世芸術蔑視と闘いながら学問的位置づけを果たした美術史家、遺産が同時代人の内面といかにむすびついているかを示した文学者―彼らの活動を追い、「文化遺産」という思想生成の道程を検証する。
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収録内容
1 | 第1部 国民芸術の創出―美術館と美術史言説(比較彫刻美術館―ヴィオレ=ル=デュック |
2 | ルーヴル美術館とルーヴル美術学校―ルイ・クラジョ) |
3 | 第2部 一九世紀の美術行政―美術史学と文化財保護の制度化(美術史学の成立と教育改革 |
4 | 文化財保護制度 |
5 | ソルボンヌ大学の中世美術史学―エミール・マール) |
6 | 第3部 文化遺産の生とは何か―世紀転換期における作家たちの保存論(宗教的コンテクストの再発見 |
7 | 保存の美学 |
8 | 記憶の場としての教会堂) |