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商品説明
戦前、SL機関士は少年たちの憧れの職業だった。しかし、機関士を目指し、機関区の門を叩いた少年に、太平洋戦争の過酷な試練が襲いかかった。練達の機関士が徴兵されて輸送現場を去ったあと、残されたのは二〇歳に手の届かぬ機関士、機関助士だった。過酷な戦時輸送の重い責務を、使命に燃える彼らはいかに果たしたか。当時の機関車乗りたちの実体験を、全国各地の乗務員OBを訪ねて丹念に取材し、貴重な証言の数々をつづった鉄道史実録。
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収録内容
1 | 序章 「戦争に勝てなかった責任を仕事で償う」 |
2 | 第1章 機関士を目指した愛国少年たち―14歳で機関区の門を叩く |
3 | 第2章 機関士は死線をかいくぐった―危険に満ちた「銃後の守り」 |
4 | 第3章 われら鉄道兵―戦地で鉄道を敷く鉄道連隊の戦い |
5 | 第4章 戦時輸送に散った命―山田線・豪雪の峠で起きた脱線転覆事故 |
6 | 第5章 命をつないだ引揚げ輸送―ソ連軍の追撃下、樺太からの脱出 |
7 | 第6章 混乱と無秩序のなかで―終戦直後を生きた機関士たち |
8 | 第7章 一刻も早く故郷へ、家族のもとへ―舞鶴からの引揚者輸送 |