著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
20世紀初頭の反売買春運動はアメリカに何を残したか。科学者・ソーシャルワーカー・財界人らによる社会改革の主導権争いが、現代アメリカの基層に刻みつけた痕跡。そして、変動の芽。
関連記事
収録内容
1 | 序章 ゆれるアメリカを担うのは誰か―一九一〇年代「売買春問題」史をひらく |
2 | 第1章 権威の争奪戦―一九一〇年代反売買春運動のゆれる争点 |
3 | 第2章 性衛生学と社会改良―医師プリンス・A.モローのジレンマ |
4 | 第3章 ソーシャルワークの倫理と科学―「社会」の発見と橋頭堡としての性衛生学 |
5 | 第4章 連携、競合、膠着―アメリカ社会衛生協会という場 |
6 | 第5章 実践という契機、実効性という解―第一次世界大戦期の社会衛生運動 |
7 | 第6章 挫傷を負う社会衛生運動―一九一九年、基地厚生活動委員会の終わりと手放された「実効性」 |
8 | 終章 虫喰う近代―一九一〇年代反売買春運動から考える |