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商品説明
自筆原稿・百名を超える関係者による追憶文・往復書簡など、膨大な伝記関係史料を使って、岩波書店創業者・岩波茂雄のリベラル・ナショナリストとしての生涯と、近代日本の出版文化の基礎を築いた出版人としての事績をたどる。吉田松陰を敬愛し河上肇訳『資本論』を公刊した岩波には、煩悶と愛国が同居していた。ナショナリストにしてリベラリスト、リベラリストにしてアジア主義者というある明治人による広角度の出版活動を、分裂ではなく統合の位相で捉える、書き下ろし評伝。岩波とその時代の風貌が鮮やかに甦る。
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収録内容
1 | 第1章 煩悶と愛国(一八八一‐一九一三)(誕生 |
2 | 西郷隆盛と吉田松陰 ほか) |
3 | 第2章 岩波書店創業(一九一三‐一九三〇)(古書店開業 |
4 | 夏目漱石『こゝろ』の出版 ほか) |
5 | 第3章 リベラル・ナショナリズムとアジア主義(一九三〇‐一九三九)(時局への危機感 |
6 | 講座派の形成と発禁処分 ほか) |
7 | 第4章 戦い(一九三九‐一九四六)(津田左右吉『支那思想と日本』 |
8 | 津田事件 ほか) |