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商品説明
大航海時代の宣教師たちから、オランダ商館の人々、幕末の外交官、明治のお雇い外国人まで。立場を背景にした強靱な使命感と知的好奇心によって、“内”の視点では気づきにくい日本語の特質を、“外”から鋭く観察して書物を残した。LとRの発音の区別がない、格変化や性・数の別がない!と驚きながらも、辞書や文法書を作って後進のためとし、海外に日本学の種を播いた彼らに光を当てる。
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収録内容
1 | 第1章 日本語は国内でどう見られてきたのか―「歌の言葉に里言を当つること、梵経を翻訳せむがごとく」(『あゆひ抄』) |
2 | 第2章 宣教師言語学の時代―「日本の手紙はきわめて短く、すこぶる要を得ている」(ルイス・フロイス『日欧文化比較』) |
3 | 第3章 オランダ商館から見た日本語―「古代の史記及び学術も、皆虚妄にして原づく所なく」(フィッセル『日本風俗備考』) |
4 | 第4章 ヨーロッパの日本学者たち―「複雑な、時には曖昧と思われる日本語の文字」(ホフマン『日本文典』) |
5 | 第5章 幕末外交官と宣教師の日本語―「辞書または資料的な助けなくしては、日本語を学ぶことがどんなにむずかしいか」(『ヘボン書簡集』) |