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商品説明
ある政治現象が起きた時、人はさまざまにその原因を推論する。その際、印象論ではなく、現状を客観的にとらえ、なぜその現象が生じたのかを経験的・実証的に分析するには、どのような作法に従えばよいか。一見、実証的にみえる分析の落とし穴に陥らないためには、どういった点に注意すればよいか。計量分析と質的分析に共通した方法とは何か。新たな理論・仮説を構築する方法とは?政治学のみならず、広く社会科学を学ぶ読者に向けて、身近で一般的な社会現象や政治現象を題材に、第一人者が軽妙洒脱に掘り下げて解説する。
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収録内容
1 | 説明という試み |
2 | 説明の枠組み―原因を明らかにするとはどういうことか |
3 | 科学の条件としての反証可能性―「何でも説明できる」ってダメですか? |
4 | 観察、説明、理論―固有名詞を捨てる意味 |
5 | 推論としての記述 |
6 | 共変関係を探る―違いを知るとはどういうことか |
7 | 原因の時間的先行―因果関係の向きを問う |
8 | 他の変数の統制―それは本当の原因ですか? |
9 | 分析の単位、選択のバイアス、観察のユニバース |
10 | 比較事例研究の可能性 |
11 | 単一事例研究の用い方 |
12 | 政治学と方法論 |